一日目

7月の連休を利用して広河原から北岳、間ノ岳に行ってきました。
前回は甲府駅始発のバス(朝4:30くらいの)を利用したのですが今回は終バスを利用して広河原に行き広河原山荘で宿泊をしました。

新しくなった広河原山荘まえにて
新しくなった広河原山荘まえにて

バスの到着から夕飯まではしばらく時間があったので近くの河原を散策したり外のテラスでゆっくりしていました。
すでに標高が高いので夏場でも涼しくて快適でした。

広河原山荘は新しいのできれいです。
また大浴場付で人間としての尊厳を一日でも長く保つことができます。
夕食はそこまで調べてなく期待をしていなかったのですが想像よりだいぶ高いクオリティの食べ物が出てきて驚きました。
今回はメインにポークステーキ、デザートにももがでてきました。

夕飯のメイン
夕飯のメイン
デザート
デザート

私はビールを頼まなかったですが人によっては飲んでいる方もいました。
今回利用した寝室は12人部屋で一人ひとりに布団が割り当てられています。
一応お金を積めば個室もあるようでした。
足側の壁には荷物置きとコンセントが用意されており携帯の充電を行うことができるようになっています。
初日でモバイルバッテリーを消費しないで良くてありがたいですね。
あとトイレがすごくきれいなのも推せるポイントです。

二日目

寝たのが普段よりだいぶ早かったのでこの日は4時頃に目が冷めました。
早い人だとこの時間から行動を開始しています。
私はもう少し出発が遅いのでゆっくりしていました。
そとはうっすら明るくなり始めていて窓から北岳がちょうどよく見えていました。

朝日があたる北岳
朝日があたる北岳

今回は朝食時間より前に出発予定だったのでお弁当を用意してもらっていました。
昨晩夕食をとった場所でおべんとうを食べたあと諸々の準備をしたあと5:20分ごろに広河原山荘を出発しました。

※写真は前日散策していたときに撮影しました
※写真は前日散策していたときに撮影しました
何人かで一斉にわたるとぶよんぶよんする吊橋
何人かで一斉にわたるとぶよんぶよんする吊橋

最初のチェックポイントの白根御池小屋まではおおよそ2時間40分ほどで到着しました。
ここまででも日帰り登山だと山頂につく距離と標高差がある気がします。
600mくらい登山口から上がってます。
ちなみにこのあたりまでは普通に暑かったです。

チュートリアル終了したテトさん
チュートリアル終了したテトさん

北岳の場合ここまでがチュートリアルのようなものなのでここから先はすべてののぞみを捨てて挑みましょう。
とりあえずここで心置きなく休憩をしておくと良いと思います。
私はここで500mlのコーラとポカリスエットを飲みました。

白根御池小屋から先は草すべりという急登地帯になります。
前回も登ったのですが何故かあまり記憶にない。
多分雨の中急な坂道を登ったのが辛くて記憶から消したんだと思います。
眼の前歩いてる人の膝が自分の目線にやって来るような急坂です。
今回は前回より体力も十分ついてるのと結構ゆっくり歩いていたので記憶に消す必要はないくらいの辛さでした、暑いのは堪えました。
あまり風が抜けない割にはよく太陽が当たるので辛いです。
多くの人がこの世の終わりみたいな顔で草すべりを登っていました。

白根御池小屋から2時間30分くらい歩いて小太郎山分岐の少し上の方でお昼ご飯を食べました。
仙丈ヶ岳がよく見えていました。
甲斐駒ヶ岳や鳳凰三山の方面は雲がかかりはじめていました。

仙丈ヶ岳とテトさん
仙丈ヶ岳とテトさん
甲斐駒ヶ岳方面寄り
甲斐駒ヶ岳方面寄り

今回お昼ご飯は 日清 お椀で食べる袋めん を持ってきました。
普通のより小さいので2袋ジェットボイルに投入しました。
この商品の利点はカップがないのでゴミが小さくなる点です。
ただ昔あったリフィル型のものよりパッケージの強度がないので乾麺が油断すると砕けるので注意です。

お昼の休憩をしたあと肩の小屋まで歩きました。
12:20頃に小屋に到着しました。
前回は肩の小屋での宿泊でしたが今回は山頂を越えて北岳山荘まで行くので少し休憩をしたあと小屋を出発しました。

肩の小屋とテトさん
肩の小屋とテトさん
前回なかったものが増えてました
前回なかったものが増えてました

山頂に向かう途中間ノ岳方面の稜線が見えます。
途中に今回宿泊予定の北岳山荘が見えてきます。
上から見るとこれを下るのかぁとちょっと思うものが有ります。
巨大な稜線を見ると南アルプスに来たんだなぁと感慨深いものが有ります。

稜線と山荘
稜線と山荘

山頂までは極端に危険な場所はありません。
強いて言えば人が多いので落石とかに注意したらいいかなという感じです。

ゆっくり歩いてピークではない何かを何回か越えると山頂に到着します。
ついにテトさんをつれて念願の北岳に来ただけができました。
富士山にテトさん連れて行く人はいそうだけど北岳はまだいないんじゃないかな?
日本初の北岳登頂テトさんだと嬉しいなぁと思います。

テトさんと山頂標識
テトさんと山頂標識

山頂には三角点も有ります。
前回そこまで気に留めることがなかったのですが一等三角点じゃないんですね。

三角点で休むテトさん
三角点で休むテトさん

しばらくいろんな人と雑談をしたあと北岳山荘に向かいました。
北岳山荘側の斜面は肩の小屋の斜面と違って風化が進んでいます。
厳冬期とかに間ノ岳方面から風がぶつかったりするのだろうか?
風化して茶色っぽい感じの地質になっていて粒子も細かい砂状です。
なので下りのときは肩の小屋方面よりも一層気をつけたほうが良いかなと思います。

いくつかはしごを越えて歩くとなだらかになりそのまま特に迷う場所もなく北岳山荘に到着します。
この辺の写真は撮り忘れました。

北岳山荘にチェックインを済ませたあとビールをいただきました。
結構ゆっくりだったのでラストジョッキビールでした。(危ない)
北岳山荘は肩の小屋ほど電波が良くないですが富士山側ではauとドコモの電波を拾うことができます。
特にやることもなかったので夕飯の時間までゆっくりしていました。
北岳山荘の夕飯はホイル焼きでした。
香りがよく疲れた体でも美味しく食べることができました。
白ご飯と味噌汁のおかわりもOKだったのでおかわりもさせていただきました。

北岳山荘の晩ごはん
北岳山荘の晩ごはん

富士山方面が晴れたら日の入りを見に行こうかと思いましたが雲に隠れていたのでこの日の活動はこれで終わりです。

三日目

昨日は全く富士山方面が雲に隠れて望むことができなかったのですが夜のうちにすっかり晴れていました。
前日の天気予報では霧の予報だったのですが晴れて良かったです。

北岳山荘から望む富士山
北岳山荘から望む富士山

この日は北岳山荘から間ノ岳へ行ったあと再び北岳を登り返して昨日来た道を引き返します。
後ろに見えている北岳を登り返すことを考えると少し憂鬱にはなりますが気にしないことにしましょう。

稜線歩きは気持ちいいといいますが普通に上り下りあって辛いです。
稜線を見てる分には気持ちがいいですが普通に辛いです。
気持ちいいとか言った人出てこいと思いながら歩いていると中白根山に到着です。

中白根山でのテトさん
中白根山でのテトさん

中白根山は3000mを超えていますが北岳のおまけみたいな扱いをされていて不遇ですね。
後ろを振り返ると北岳が見えます。
あれを乗り越えて帰るのが何回考えても辛いです。

いくつかのピークぽいものを超えて間ノ岳に到着しました。
これまで剣山、北岳と来て間ノ岳がテトさんの日本百名山で三座目の山になりました。

間ノ岳に到着したテトさん
間ノ岳に到着したテトさん

1時間20分くらいで北岳山荘から来られたのでなかなか良いペースだと思います。
ここからは再び引き返して行きます。

きれいなんだけど辛い道
きれいなんだけど辛い道

戻るのつらいつらいと歩いていたら雷鳥の親子に遭遇しました。
じつは初めて雷鳥を見ました。
これだけで来てよかったなぁって思いました。

雷鳥の親子
雷鳥の親子

それにしても保護色ってすごいなぁって思いました。
結構近くでも目立たないものなんですねぇ。

北岳山荘を通り過ぎて北岳がだいぶ近くなってきました。
北岳でかいですね。北岳でかいですね…。

登り返しで何故か鼻血が出ましたが気にせず登っていたら無事北岳に到着できました。
肩の小屋側からよりも辛い気がします。

二度目の北岳
二度目の北岳

北岳から肩の小屋まで降りてそのまま草すべりに差し掛かります。
草すべりからが本当の地獄の始まりでした。
草すべりは急だし長いし長いし長いし暑いし暑いし暑いし白根御池小屋のテント場が見えても全然近づかないし長いしで本当に辛かったです。
上りより下りのほうが苦手な私としては帰りの草すべりがとても辛かったです。
あまりの辛さでザックからテトさんに出てきてもらう気力すら起きませんでした。

テトさんを出せなかった白根御池小屋
テトさんを出せなかった白根御池小屋

左上を見上げると降りてきた北岳が見えます。
「あんなところまで登って降りてきたのかぁ。本当に馬鹿だなぁ。」などと思いました。

降りてきた北岳
降りてきた北岳

まぁまだまだ下るからゆっくりしてるだけではだめなんですけどね。(絶望)
14時のバスを狙って下山したわけですが広河原に到着したのが14時10分で間に合わなかったので広河原山荘でシャワーをお借りしました。
その後はビールを買ってゆっくりバスの時間まで待機しました。
広河原山荘の設備最高ですね。

結局二杯飲んだビール(※テトさんは31歳です)
結局二杯飲んだビール(※テトさんは31歳です)

翌日富士山の天気が良ければ富士山に寄り道して日帰りで登った跡四国に戻ろうかなぁと思ってたのですが天気悪そうだったのでおとなしくサンライズ瀬戸で四国に戻りました。
いつも満席のイメージがあったので駅で聞いたら普通に空きがあって予想外でした。

寝台列車初体験のテトさん
寝台列車初体験のテトさん

そういえばB寝台の2階席を利用したのですが80Lのザックだと狭い階段を上げるの大変だしで辛かったので次は1階にしようと思いました。

ザックの圧がすごい
ザックの圧がすごい